最近出会った人が、好きな作家ということで興味を持って読んでみました。
書籍情報
| 作品名 | 許されようとは思いません |
| 作者 | 芦沢 央 |
| 発売日 | 2016/06/22 文庫: 2019/06/01 |
超弩級のどんでん返し、5連発!!
ミステリーランキングを席巻した傑作短編集が遂に文庫化。
2019年本屋大賞ノミネート『火のないところに煙は』で話題沸騰の著者の飛躍作を読み逃しなく!絶賛の声、声、声!
実に緊密で、サスペンスに満ちていて、どんでん返しも鮮やかだ。(共同通信)――池上冬樹
ミステリー短篇の醍醐味をたっぷり味わえる一冊(「SPRiNG」2016年9月号)――瀧井朝世
とにかく最良にして極上。(「小説新潮」2016年8月号)――村上貴史
連城三紀彦から米澤穂信『満願』へと流れた血が、さらにいまここに受け継がれた(「STORY BOX」2016年8月号)――宇田川拓也
今作は、短編集で5作品収録されています。
- 目撃者はいなかった
- ありがとう、ばあば
- 絵の中の男
- 姉のように
- 許されようとは思いません
感想
芦沢 央さんを調べて、本屋大賞も取られる前の飛躍作ということでまずはこちらを読もうと思いました。
全体を通してですが、非常に読みやすく、すぐに内容に没入でき最後に意外な結末が待っていてどれも面白かったです。(笑える作品は一つもありませんが。。
目撃者はいなかった
最初の作品。
若手の営業マンが初めて成績上位になったと思ったら、発注ミスだったというところからはじまる。憧れの先輩にも褒められ発注ミスを正直に報告できず、自分で内々に回収して差額は自分で補填(買い取ろう)とする。
こういう感情は分からなくもないというところですが、回収の際に、信号無視の交通事故の現場を目撃してしまうが、目撃証言をできず、被害者の遺族にも冷たくあしらってしまう。
最後は、逆に自分の事件に巻き込まれ、目撃証言により疑われるというのは、自分がしたことが返ってくるという分かりやすく、教訓にもなる展開でした。
ありがとう、ばあば
最初に結末が描かれて、どのようにしてそのような展開になったのかを辿っていく構成。
子役の子のマネージャも務める祖母の気持ちもわかるし、過剰であるのもわかる。
ある意味素直な子供で、祖母が言ったが原因で、最終的にこの結末になり、読み終わったあとすごく関心した作品でした。
絵の中の男
特定の画家の絵の鑑定師が、客と対話する形で展開するストーリー。
内容としては、この画家の生い立ちから最後までを語る展開で、悲しい事件に巻き込まれた画家の生涯を描いた作品。
姉のように
この作品は、読者をうまくミスリードする展開でした。
必ず、最後に最初を読み返したくなる構成でした。
内容は疑心暗鬼になっていき追い詰められて悲しい結果になってしまう話でした。
許されようとは思いません
タイトル作品。
田舎の村八分を題材にした話。土砂崩れ、寺の最初の開いてないところが腑に落ちなかったけど、最後の婚約者の推理と展開は後味のいい展開でした。
全体の感想
どれも面白く読めました。
次に読む作品として、「火のないところに煙は」を購入しました。時間ができたら読み始めようと思います。
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